17歳、一冊の本に気付かされた。
不意打ち
今年1番の衝撃を受けることになったのは、近所の書店でのことだった。
いつも通りの生活、いつも通りにルーティンをこなし、いつも通りの時間電車に乗車すること。特にこれといったことも起きず、今日もただ毎日が過ぎていくだけ。
そんな普段通りの生活を送っていた僕だったけど、その日の朝も何か気が晴れない、そんな憂鬱感、そして漠然とした不安感に押し潰されていた。
ようやく出先での用が済み帰宅途中だった僕は、特に行く理由もないけど書店を訪れていました。
気づけば入店後引き寄せられるように、あの本の前で僕は立ち止まっていました。
その本こそが
「ブレインプログラミング」
本なんて1度も読みきった事がない僕が、その日書店で丸々読んでしまった。
僕はただでさえ飽きっぽい性格なんです。それに加えて物事をすぐに諦める。
「俺には向いていない!こんなのできるわけがない」って。いつだってこれです。
言うまでもないですが、本を読むのも大の苦手でした。
好きな本は買ったって、途中で飽きてしまうのだから、もうどうしようもない。
そんなどうしようもない僕が、夢中になって読めたのが、
ブレインプログラミング
多少時間も経っているので、うろ覚えではありますが、確か300ページくらいの本でしたが1時間ちょっとで読んでしまいました。
僕が300ページの本を読めてしまったのだから、これはもはや事件です!本当に奇跡です!
その当時、僕があまり良くない状態だったことも影響していると思いますが、自然と内容が入ってきてとっても読みやすかった。
何より翻訳者の方の文章の巧さですよね。
それにすぅーっと悩みが軽くなった気分になれたんです。
"空白"の2年間を過ごした。出口が一瞬でも見えたらなんとしても追いかけるべき。
実は僕はこの2年間のことをあまりよく覚えていません。
自分が何をして生活していたのか。
自分が今どの社会集団に属しているのか分からなくなることが良くあります。
だからこそ「空白の2年間」という言葉が一番しっくりくるんです。
自己肯定感も低く、「自分には何もないんだ」といつも自分を追い詰めて疲れ切っていました。
パニック障害にもなりました。
でもこの本を読み終わった後には、
「今からでも自分を変えられる!」
と、思えるようになっていたのです。
2年もの間この悪い状況を打破する解決策が見つからなかったのに、この1冊の本との出会いが大きなチャンスをくれたような気がしています。
だからこそこのチャンスを逃したくありません。
必死に出口を探す...
というよりもっとポジティブに言うと、目標を立ててそれを達成したいのです。
逆境に逆らってこそ、大きな力が出せる
悪い状況の時こそ、出せる力があると思うんです。
辛い時...
そんな時はどうしても物事をなんでもネガティブに捉えてしまうものです。
しかし、視点を変えることが出来れば、大どんでん返しを起こせると思うんですよね。
人生は、きれいに手入れの行きとどいた体で安全に墓までたどりつくための旅であってはならない。もうもうと立ちこめる煙のなか、船の甲板を転がって舷側に叩きつけられ、全身が傷だらけになってすっかり疲れ果て、「まったくなんてひどい乗り心地だ!」と、大声で泣きわめいてこそ人生だ。(ハンター・S・トンプソン)
この本を読んで「ネガティブ」の対処法を学んだ
ネガティブとは、消極的とも言いますが、
一般的には、物事を悪い方向に捉えるといった意味で使われることが多いです。
実はこのネガティブ思考は新たなネガティブ思考を引き寄せてしまい、負のスパイラルに陥る原因になります。
ではどうすればいいのか?
僕がこの本で学んだのは、ネガティブに考えても良い「期限」を決めるということ。
つまり来週の水曜日まではネガティブに考えまくろう。
でも水曜日を過ぎたら、過去のことは忘れてしまおう。
っていう考え方。
今までの僕にはなかった考えでした。
周りは変わってくれない、まずは自分が変わること
何かネガティブに陥った時とか、社会に対して不満があったりとか。
そういう時って周りのせいにしがちだと思います。僕がそうなだけかもしれませんが。
でも結局は、自分が変わらないと何も始まらないし、解決しないんですよね。
まずは自分自身が変わろうとするところから始めよう。